地盤 地盤から建築を考える 第五章 沈下事例その3 No.12 今回も、実際に発生した不同沈下についてお話いたします。 事例3:お施主様の要望に安易に答えたことによる沈下 当地は地盤調査の結果30kN/u以上の地耐力のある現場で、通常の木造2階建ての施工なら、ベタ基礎の施工で 不同沈下が防げるはずでしたが、お施主様の要望に答えた為、建物の荷重を掛けすぎて不同沈下を発生させてしま いました。
地盤調査の結果、地耐力は充分に確認されていて、通常の建物の状況でベタ基礎の施工を行えば、 沈下は防げる状況でしたが、お施主様より、『ベタ基礎は下がコンクリートで土が見えないのが嫌なので、 ベタ基礎の上に土を一杯入れて欲しい。』との要望を受け、その工務店は基礎高を1m増やし、土を1m程度 ベタ基礎の上に盛土を行いました。その為、建物荷重が大きくなり、大きな不同沈下が発生しました。 工務店の皆さんは、このようなことはされないと思いますが、もし、お施主様から要望を受けた時、地盤のことを 考えていますか?特にピアノ・本棚等の荷重の掛かるものを置く計画をお施主様から聞いた時、梁や床は強度を 上げますが、その時、その荷重が地盤にまで影響することを考えてください。 シールドエージェンシー株式会社 ボス・ネット ビルダー・サクセス・ストーリー2005/2/15 16号抜粋
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