地盤   地盤から建築を考える

 第九章 擁壁@タイプ  No.18

     今回は、擁壁について考えていきます。

      建築基準法(19条)では、がけ崩れ等を防ぐ目的でしたが、現在は、傾斜地に盛土を行い、宅地を形成し、土地を有効に使う工法として
      利用されており、がけ崩れより、土圧・建物荷重等の荷重を支持することを目的とし、その為に、安全確認を行う必要があります。

      擁壁タイプによって、目的・用途が異なるため、タイプに応じて安全確認も若干異なります。
      その為、安全を確認するため、宅地擁壁の種類がどのタイプなのかを知ることから始まります。

   @ 練石積み・コンクリート
ブロック積み擁壁
言葉の通り、練り物を積み上げた擁壁です。
A 重力式コンクリート擁壁 上から下へ擁壁厚が広がり断面が台形になってある擁壁です。
B 鉄筋コンクリート擁壁 鉄筋コンクリートにより作られた擁壁、L型擁壁・I型擁壁等あります。
C 空石積み擁壁
(野面石積み、玉石積みなど含みます)
石積みによる擁壁です。
D 増積み擁壁 公共工事に用いられる擁壁です。
E 二段擁壁 公共工事に用いられる擁壁です。
F 張出し床版付擁壁 公共工事に用いられる擁壁です。


       
 表面上では見分けのつきにくい重量式コンクリート擁壁と鉄筋コンクリートL型擁壁ですが、
        @天端は40cm程度(重量式)20cm〜30cm(鉄筋コンクリート)
        A背面を少し掘ると厚くなって勾配が内側についている(重量式)ほぼ垂直に平面が形成されている(鉄筋コンクリート)と判断します。

                                            

                        
             シールドエージェンシー株式会社 ボス・ネット ビルダー・サクセス・ストーリー2005/8/15 22号抜粋


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