地盤   地盤から建築を考える

 第二章 地盤調査その1  No.2

     今回は、不同沈下を防ぐ第一歩の地盤調査について考えていきます。

      最近、多く用いられる調査方法として、スウェーデン式サウンディング試験と表面波探査試験があります。
    
      利点としましては、
      @ 1測点の単価が安く、たくさんの測点調査により、地耐力バランスが見やすくなる。
      A 時間が大きくかからず、1日以内で調査が終了できる。
      B 多くの地盤調査会社が使用していることで、分かりやすい。
                  等があります。
      欠点としましては、
      @ 簡易試験により、数値の誤差が生じてしまう。
      A 調査員の技量により、数値の誤差が大きくなってしまう。
                  等があります。
      
      地盤調査に立ち会われた工務店様から聞く言葉で、「簡単で誰でも出来るように見える。」とおっしゃられる方がいらっしゃい
      ますが、誤差がなるべく出ないようにすることが難しいのです。
      また、ベテランの調査員になると、(実データの改ざんはしてはいけないので、)データがおかしければ、何箇所でも測り続け
      誤差の少ない地盤データを探しあてたりもしています。

      話は変わりますが、当社では、地盤のデータと地盤調査データという呼び方があります。
      地盤のデータとは、各試験により出てきた結果そのものを言います。
      地盤調査データとは、周辺の状況、敷地と周辺との高低差、擁壁の状況(ロケーション)等、なぜ、このようなデータになるの
      かの裏付けになるものを見つけ出したり、軟弱地盤の場合はどのような対策によって安全が図れるかまでを調べてきた内容
      を言います。

      今、皆様がお付き合いをされている地盤調査会社は、ちゃんと地盤調査データを作ってくれていますか?

      法律的には、地盤調査会社は地盤を調査し、地盤のデータを工務店様に提出することが仕事ですので、不同沈下の責任は
      一切ありません。

      その地盤データをもとに対策をたてるのは工務店様の責任です。
      
      当社では、工務店様になり代わり、地盤データの解析を行います。

                                                     次回も、地盤に関する情報をお届けします。

                        
             シールドエージェンシー株式会社 ボス・ネット ビルダー・サクセス・ストーリー2004/4/15 6号抜粋


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