地盤 地盤から建築を考える 第十二章 公共施設 No.24 今回は、公共施設の設置についてのお話しです。 学校や役場は、町ができ、人が多く住むようになってから、設けられるので、その地域で地盤のよくない 箇所に造られることが多くあります。 江戸時代初旬は居を構えることが少なく、人は転々と住む所を変えていましたが、江戸時代中旬から、 城や神社の周りに人が集まり、家が建ち居を構えるようになってきました。 それから、明治・大正に学校や役場が建てられました。そのため、地盤の良好な所は少なく、余っている 広い箇所に設けることがほとんどでした。 また、昭和に入ると、鉄道の整備が始まりましたが、駅や線路を設置するにあたって、部分的に宅地等 良好地盤の箇所を買い取ることはありますが、ほとんどは、余った箇所を利用してきました。 その後、交通が便利になり、アパート・マンションが残った箇所に建てられるようになりました。昔は、良好 な地盤にしか建物を建てられなかった時代から、建築技術の向上により、軟弱な地盤にも建築できるよう になっていったことが、軟弱地盤対策を必要とする要因になったと思われます。 上記表のように一般的に公共施設は軟弱な箇所に設けられることが多く、宅地購入の条件の1位2位である、 駅に近く・学校に近い地域は軟弱地盤である可能性が高いので、充分に地盤調査・地盤対策を行っておく 必要があります。 シールドエージェンシー株式会社 ボス・ネット ビルダー・サクセス・ストーリー2006/2/15 28号抜粋
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