地盤   地盤から建築を考える

 第四章 沈下修正工事2  No.9

     今回も、不同沈下の修正工事(沈下修正工事)についてです。

      沈下調査が終了後、沈下修正工事工法を決定します。一般的に用いられる工法は
      @アンダーピーニング工法
      A耐圧盤工法
      B曳屋工法の3工法が代表です。
      
      一番代表的な
アンダーピーニング工法について説明いたします。

1.掘削 2.鋼管圧入

建物外周部に杭の打設ができるよう作業スペースを掘ります。 建物と杭の間にジャッキを挟み圧力を掛けます。
3.継手溶接し、支持層まで圧入 4.トンネル(内部掘削)
杭が貫入していきますので、杭を継ぎ足しながら支持層まで到着させます。 内部にも杭の打設ができるようトンネルを掘ります。(ベタ基礎の場合)
5.ジャッキ据え付け/ジャッキアップ/レベル確認(室内外) 6.定着工(隙間処理)
全ての杭の設置が完了し、ジャッキを据え付け、レベル調整して、ほぼ水平にします 調節分隙間ができます。
7.隙間処理拡大 8.固化材混合埋戻し
(土質により良質土置き換えも有得る)
短管や鉄板で隙間埋めを行います。 トンネルをセメントミルク等で埋め戻し完了です。

      この工法は、全てが人力作業の為、コストは大きい工法ですが、修正後の再沈下の可能性は極めて低く、
     且つ、周辺への影響が少ない工法です。また、工事中も生活ができます。

    

                                            

                        
             シールドエージェンシー株式会社 ボス・ネット ビルダー・サクセス・ストーリー2004/11/15 13号抜粋


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