【第4章】沈下修正工事
No.1 不同沈下における事前調査について
今回は、不同沈下の修正工事(沈下修正工事)についてです。
その前に、以下のような不具合が建物に発生している場合、不同沈下の可能性があり、注意が必要です。
このような事象が多数発生している場合、不同沈下か否かを調べる必要があります。
その時に工務店様がしなければならないことは、
①レベル調査
②不具合箇所の調査
特に基礎の割れ、外壁のズレ、クロスの割れ、建具の開閉の不具合です。
レベル調査により、建物の不同沈下の方向・度合い、不具合箇所の調査により、その影響範囲を確認し、地盤調査会社や地盤改良会社等地盤の専門家にお問い合わせください。専門的見地で不同沈下と認められますと、次に地盤調査となります。
不同沈下修正工事を行う際には、必ず不同沈下の原因を調べる必要があります。原因が分からない沈下修正工事は再沈下を発生させる原因となるからです。
その為、地盤調査方法はボーリング調査のような貫入試験を行い、土質、水位、地耐力を調べ、不同沈下の原因を解明し対策を行う必要があります。(但し、ボーリング調査は、調査スペース・時間・費用が掛かる為、1測点のボーリング調査を行い数点調査はスウェーデン式サウンディング試験を行うことが通例です。)
<不同沈下対応フロー図1>
不同沈下かな?と思ったら
↓
レベル調査・建物不具合確認
↓
専門家に相談
↓
地盤調査
↓
沈下修正工事