【第3章】地盤改良工事
No.1 表層地盤改良工事について
今回は不同沈下を防ぐ為の地盤改良工事についてです。
地盤の改良工事は、一般的に表層地盤改良工事、柱状改良工事(摩擦杭)、支持杭工事の3つに分類されます。今回は、表層地盤改良工事について考えていきます。
表層地盤改良工法が望ましい現場は基礎直下1~2m程度が軟弱な状況で、その軟弱層以深が安定層である地盤に適応されます。
表層地盤改良工事の施工手順は、
①軟弱層を取り除く
②取り除いた土に固化材を添加しよく撹拌する
③約50cm固化材を添加した土を埋め戻す
④1tローラーにて転圧を行う
⑤設計の基礎深度まで②③④を繰り返す
これで改良工事が完了します。
では、表層地盤改良を定着させてよい安定層はどこでしょうか。一般的木造2階建てで基礎形状が布基礎の場合(30+改良体の厚さ(m)×10kN/㎡)以下の軟弱地耐力層がないことが条件となります。ちなみにベタ基礎の場合(20+改良体の厚さ(m)×10kN/㎡)以下の軟弱地耐力層がないことが条件となります。また、固化材の添加量は以下のようになります。
但し、表層地盤改良は設計より、工事会社の施工能力で地耐力が大きく異なります。