【第10章】地耐力
地耐力について
今回は、地耐力についてお話します。
最近、構造計算書や建築基準法が騒がれておりますので、法律に準じた地盤のことを考えていきます。
国土交通省(平成十二年五月二十三日 建設省告示第千三百四十七号)の告示第一項では、地耐力と
基礎について書かれています。
となり、布基礎施工を行ってもよい地盤は30kN/㎡以上、ベタ基礎施工を行ってよい地盤は20kN/㎡以上、それ以下の地耐力の場合、改良工事や杭工事を行って地耐力を向上させるか杭基礎が必要になります。
但し、これは、数字上の話であって、30kN/㎡以上の地耐力のある地盤でベタ基礎施工を行っても、不同沈下が発生した現場も多数あります。
よく工務店様から『20kN/㎡以上あるからベタ基礎をしておけば安全』という言葉を頂きます。しかし、数字を守ることも大事ですが、不同沈下が発生する要因は他にもありますので注意してください。